一人で暮らす妻から、メールが入った。

「お義母さんが進行性胃がんを告げられたの。
近いうちに帰ってきてください。」
蒼然となった。

数日後、母に会い症状を確認。
思ったより元気だ。
しかし･･･

父の痴呆も進み、
頼りは妻の「介護」と「看病」。
手術室の前で、しわだらけの母の手を
強く握った。

90歳の母は生還した。
これからの両親のことを考えながら、
そして還暦を迎えた妻のことを考えながら、
自分の保障の持ち方を
「きちんとファイル」で確認した。