俺に何かあったとき 息子もこんな想いをするのか・・・

俺に何かあったとき 息子もこんな想いをするのか・・・

俺に何かあったとき 息子もこんな想いをするのか・・・

「お父様は余命半年です」
突然の医師の宣告に自分の耳を疑った。
・・・末期がんだった。

退職後、趣味の釣りを存分に楽しめると喜んでいた父。
その嬉しそうな顔が今でも目に浮かぶ。

宣告を受けた後は病院を出たり入ったり。
支払いも増えるなか、ふと思った。

「父さん、保険入ってたっけ?」

どこに何があるか分からないまま、家中を探した。
かろうじて数枚の保険証券を見つけた。

「どうすればいいんだ?」

日に日に弱っていく父。
今の病院ではもう打つ手がないと言われ、
緩和病院へ。

「明日」がいつまで続くか分からない状態。

一度でも多く、孫の顔を見せてやりたい。
一日でも長く生きてほしい。

ついつい保険のことは後回しになってしまった。
そしてついにその日はやってきた。

「お父様が息を引き取られました。」
と病院から連絡が入った。

体の力が抜けた。

「父さん!」

親戚に連絡を取り、葬式を済ませた。

家に戻った時、1つの封筒が目に入った。
それは前に見つけ出した保険証券を入れた袋だ。

「どうしたらいいんだ?」
その時、1枚の紙が目に入った。

「きちんと倶楽部」と書かれたチラシ。
母がお世話になっている「保険ほっとライン」のチラシだ。

早速フリーダイヤルに電話した。
「父が亡くなったので、手続きを教えてもらえますか?」

電話口の女性は、
「お悔やみ申し上げます。大変でしたね。
私たちがお手伝いいたしますので、ご安心ください。」
と優しく言ってくれた。

お店に行き、無事に手続きを終えた。

「いつでもご連絡ください。ずっとお世話させて頂きます。」

帰り際にそう言われて、肩の荷が下りた時、
目に入ったのは、無邪気に遊ぶ息子の顔だった。

「俺に何かあったとき、息子もこんな想いをするのか・・・。
迷惑かけられないな。」

またお店に連絡し、家族の保障を相談した。

今、手元に「きちんとファイル」がある。
ひらくと我が家の保障が一覧になっている。

家族にこう伝えてある。

「安心はここにあるからな。」




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