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原付バイクに任意保険は必要?自賠責保険との違いや主な補償内容を解説

基礎知識

原付バイクで加入する保険は、運転者が任意で加入する「任意保険」と、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」の2種類があります。 自賠責保険は対人賠償に限定され、事故時の補償額も上限があるため、任意保険の加入が強く推奨されています。

また、損害保険料率算出機構が2025年4月に公表した「2024年度 自動車保険の概況」によると、バイクの任意保険の対人賠償の加入率は47.0%、対物賠償は47.9%と、バイクを運転するひとのおよそ半数が任意保険の基本補償に加入しています

本記事では、原付バイクの任意保険の主な補償内容や加入するメリット、実際の加入方法などについて詳しく解説します。保険料を安く抑えるポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

出典:損害保険料率算出機構「2024年度 自動車保険の概況

原付バイクに任意保険は必要?

原付バイクに任意保険は必要?

結論から言うと、原付バイクにおける任意保険の必要性は、「加入が強く推奨される」が答えです。原付バイクで加入する保険は、「任意保険」と「自賠責保険」の2種類があり、任意保険はドライバーが必要性に応じて加入します。

ここからは、任意保険と自賠責保険について詳しく解説します。

任意保険

任意保険は、自賠責保険ではカバーしきれないリスクに備えるための、ドライバーが任意で加入する保険です。自賠責保険が最低限の対人補償に限定されるのに対し、任意保険は対人賠償や対物賠償、運転者や同乗者のケガや死亡など、多岐にわたる補償を受けられます

例えば、原付バイクで相手の車を傷つけてしまったり、電柱に衝突してしまったりした場合、自賠責保険では修理費用や弁償金は全て自己負担になります。

また、自身が事故で負傷した場合や、単独事故を起こした場合も、自賠責保険では基本的に補償されません。任意保険の人身傷害保険に加入していれば、過失割合に関わらず治療費や休業損害などが支払われるため、安心して治療に専念できます。

自賠責保険

自賠責保険は、原付バイクを含む全ての自動車やバイクに加入が義務付けられている保険です。自賠責保険は任意保険とは異なり、補償の対象が他人を死傷させた場合の対人賠償に限定されており、補償される金額も法律で上限が定められています

具体的には、傷害による損害は最高120万円、後遺障害による損害は最高4,000万円、死亡による損害は最高3,000万円が上限です。

引用:日本損害保険協会「自賠責保険

これらの金額は、被害者一人あたりの上限額であり、重い後遺障害や死亡事故に至った場合は、上限を超えるケースも珍しくありません。

さらに、自賠責保険は他人の車や建物、電柱などの「物」への損害には一切対応しておらず、運転者自身のケガや原付バイク自体の損害についても補償の対象外です。

自賠責保険は交通事故における最低限の補償しか提供していないため、万が一の事故の際には補償が不十分になる可能性が高くなります。

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原付バイクの任意保険の主な補償内容

ファミリーバイク特約とバイク保険の違い

原付バイク利用者が加入する任意保険は、対人・対物賠償はもちろん、自身や同乗者のケガ、ロードサービスまで、さまざまな補償が用意されています。

以下が、原付バイクの任意保険に適応される、主な補償内容になります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 人身傷害保険
  • 搭乗者傷害保険
  • 自損事故保険
  • 弁護士費用特約
  • 無保険車傷害特約
  • ロードサービス特約

まず基本となるのが、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険です。対人賠償は、事故で相手の方を死傷させてしまった場合の治療費や慰謝料などを補償してくれます。

一方、対物賠償は、事故で他人の車や建物、電柱などに損害を与えてしまった場合の修理費用などをカバーしてくれます。対人・対物の事故は、予想を超える高額な賠償請求になる可能性があるので、加入が強く推奨されています。

次に、自身や同乗者のための補償として、人身傷害保険と搭乗者傷害保険があります。人身傷害保険は、事故によって自身や同乗者が死傷した場合の治療費、休業補償、精神的損害などを補償してくれます。

搭乗者傷害保険は、事故で自身や同乗者が死傷した際に、あらかじめ決められた金額が支払われる保険です。

これらの補償を適切に組み合わせることで、万が一の事故の際にも経済的な不安を軽減でき、安心して運転を楽しめます。

原付バイクで任意保険に加入するメリット

原付バイクで任意保険に加入するメリット

原付バイク利用者が任意保険に加入することで、対人・対物賠償はもちろん、自身のケガや大切なバイクの損害まで、万が一のリスクに備えられます。

ここからは、原付バイク利用者が任意保険に加入するメリットを詳しく解説します。

運転者や同乗者のケガ・死亡を補償してくれる

原付バイクの任意保険に加入するメリットの一つは、運転者である自身や同乗者が死傷してしまった場合に、損害を補償してくれる点です。自賠責保険は基本的に相手方への補償が主であり、自身や同乗者に対する補償は限定的か全くありません。

任意保険の人身傷害保険や搭乗者傷害保険に加入していれば、事故による治療費、休業補償、精神的損害なども補償対象になります

自身の過失割合が大きい場合でも一定額を補償してくれるため、万が一事故にあった場合でも安心して治療に専念できます。

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緊急時にロードサービスを利用できる

原付バイクの任意保険では、多くの保険会社が付帯サービスとしてロードサービスを提供しています。バイクはエンジンの特性や構造によって、車より故障に見舞われることが多いため、幅広く補償を受けられるロードサービスは重宝します。

例えば、バッテリー上がりやガス欠、パンク、転倒による自走不能など、予期せぬトラブルはいつ発生するか分かりません。そんな時にロードサービスが付帯していれば、レッカー移動や現場での応急処置、ガス欠時のガソリン供給など、さまざまなサポートを受けられます

ロードサービスが付帯していることで、自力で業者を探したり、高額な費用を負担したりする手間や心配がなくなり、より安心してバイクを利用できるでしょう。

示談交渉を保険会社に任せられる

示談交渉を保険会社に一任できることで、やり取りの手間が減り、精神的な負担を軽減できます。交通事故は、過失割合の認定や損害額の算定など、専門的な知識が求められるので、知識がないと示談交渉が難航しがちです。

保険会社の担当者は、交通事故に関する専門知識と豊富な経験を持っているため、客観的な視点からスムーズに示談交渉を進めてくれます

専門家の力を借りることにより、不当な要求に応じることなく、公平かつ円満な解決を目指せます。

原付バイクで任意保険に加入するデメリット

原付バイクで任意保険に加入するデメリット

原付バイクの任意保険は、事故の際の安心を提供してくれる一方で、保険料の負担が増えるなどのデメリットも存在します。

ここからは、原付バイクで任意保険に加入する主なデメリットについて解説します。

保険料の負担が発生する

原付バイクの任意保険に加入する際の大きなデメリットとして、保険料負担の発生が挙げられます。任意保険は補償内容の手厚さ、加入者の年齢、過去の事故歴などによって保険料が高くなる傾向があります。

とくに、年齢が若いひとや初めて保険に加入するひと、過去に事故を起こして等級が下がっているひとなどは、年間数万円かそれ以上の保険料を支払うこともあるのです。

また、保険料は掛け捨てになるため、無事故で保険を使う機会がなければ、支払った保険料が戻ってくることもありません。

自身の経済状況やリスク許容度を比較検討し、適切な補償内容と保険料のバランスを見極めることが重要です。

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保険選びや手続きに手間がかかる

原付バイクの任意保険に単独で加入する場合、数多くの保険会社のプランから適したものを選ぶには、多くの時間と労力を要します。単に保険料の安さだけでなく、対人・対物賠償の限度額、自身のケガに対する補償、ロードサービスの有無など、確認すべき項目は多岐にわたります

各社のWebサイトを巡ったり、見積もりを比較したりするだけではなく、補償内容の細かな内容を理解するのは容易ではありません。

さらに、加入手続き自体も、必要書類の準備やオンラインでの入力作業など、手間がかかる場合が多くあります。

原付バイクの任意保険の料金相場

原付バイクの任意保険の料金相場

原付バイクの任意保険料は、さまざまな要因によって変動しますが、傾向として理解しておくべき点があります。

任意保険の料金に影響する項目は、主に以下があります。

  • 運転者の年齢
  • 補償内容と補償額
  • バイクの種別
  • バイクの使用目的
  • ノンフリート等級
  • 年間走行距離
  • 居住地 など

とくに大きく変動するのが運転者の年齢で、一般的に10代~20代前半の若い世代は事故率が高いため、保険料が高くなる傾向にあります

また、補償内容も保険料に直結する項目で、対人・対物賠償を無制限にするか、搭乗者傷害保険や弁護士費用特約を付帯するかなどによって料金は変わります。

その他にも、年間走行距離が短いほど保険料が割引される「走行距離割引」や、無事故期間が長いほど保険料が割引される「等級制度」など、多くの要素の組み合わせによって保険料が決定されるのです。

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原付バイクの任意保険の加入方法

原付バイクの任意保険の加入方法

原付バイクの任意保険の主な加入方法は、「ファミリーバイク特約に加入する」方法と、「原付バイク単独で任意保険に加入する」方法の、大きく分けて2通りがあります。

ここからは、原付バイクの任意保険の加入方法について詳しく解説します。

ファミリーバイク特約に加入する

原付バイクの任意保険加入方法の一つに、自動車保険のファミリーバイク特約を利用する方法があります。この特約は、現在自身またはご家族が加入している自動車保険に、特約として原付バイクの補償を追加する方法です。

大きなメリットとして、新たにバイク保険を契約する手間が省ける点と、保険料が比較的安価に抑えられる点があります

この特約は、125cc以下の原付バイク(原付一種・二種)が対象で、複数台所有していても補償対象となることが多いです。また、自動車保険の等級には影響しないため、特約で事故を起こしても、翌年の自動車保険料が上がる心配はありません。

補償範囲は対人・対物賠償が中心で、ロードサービスや車両保険は付帯しないことが多いため、補償が必要な場合は別途検討が必要です。

原付バイク単独で任意保険に加入する

自動車を保有しておらず、ファミリーバイク特約に加入しない場合は、原付バイク単独でバイク保険に加入する方法も選択肢の一つです。主な加入先は、損害保険会社や代理店、オンライン専用の保険会社になります

オンラインでの手続きは、Web割引が適用されることが多く、手軽に加入できる点もメリットです。一方、代理店を通せば、担当者と相談しながら自身のライフスタイルやリスクに合わせて補償内容を決定できます。

また、車両保険やロードサービスなど、ファミリーバイク特約では得られない手厚い補償も追加できます。

手厚い補償がある分、保険料はファミリーバイク特約よりも高くなる傾向があるため、補償内容と保険料のバランスを考えて選ぶことが大切です。

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原付バイクの任意保険料を安く抑えるポイント

原付バイクの任意保険料を安く抑えるポイント

原付バイクの任意保険料は、いくつかのポイントを押さえておくことで、払う費用を安く抑えられます。

ここでは、原付バイクの任意保険料を安く抑えるポイントを解説します。

複数の保険会社を比較する

原付バイクの任意保険を選ぶ際に、複数の保険会社から見積もりを取り比較することで、選択肢が広がります。各保険会社は、独自の料率設定や割引制度を持っているため、同じ補償内容でも保険料が大きく異なることが珍しくありません。

例えば、ある保険会社では特定の年齢層に手厚い割引があったり、別の会社では特定のバイクタイプに対して割安なプランを提供していたりします

インターネットの一括見積もりサービスを活用すれば、一度の入力で複数の保険会社の見積もりを取得できるため、手間をかけずに比較検討が可能です。

保険料を一括払いにする

保険料を年払いで一括払いにすることで、他の支払方法より保険料を安く抑えることが可能です。多くの保険会社では、年払いを選択することで、月払いや分割払いに比べて数%程度の割引が適用される仕組みを提供しています。

月払いや分割払いを選択すると、分割手数料が上乗せされるため、年間で支払う総額は一括払いよりも高くなります

年払いは、初期費用としてまとまった金額が必要になりますが、手元に資金的な余裕があれば、長期的に保険料の総額を節約することが可能です。

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ファミリーバイク特約を検討する

原付バイクの任意保険料を安く抑えたい場合に、自動車保険のファミリーバイク特約を利用するのも有効です。この方法は、自身や家族が既に自動車保険に加入している場合に限られますが、単独で原付の任意保険に加入するよりも、保険料を安価に抑えられる可能性が高くなります。

また、ファミリーバイク特約は、特約利用による事故が発生しても自動車保険の等級に影響しないため、翌年の自動車保険料が高くなる心配がありません

家族で複数の原付バイクを所有していても、特約一つで全てのバイクが補償対象となるため、個々に保険をかけるよりも経済的です。

ただし、一般的にロードサービスや車両保険は付帯しないので、手厚い補償が必要なひとは別の方法を検討しましょう。

まとめ

まとめ

原付バイクには、加入が義務付けられている「自賠責保険」と任意で加入する「任意保険」の2種類があります。自賠責保険は対人賠償に限定されており、補償額も上限がありますが、任意保険は対人・対物賠償、運転者や同乗者のケガ、ロードサービスなど、多岐にわたる補償を受けられます。

任意保険の加入方法としては、自動車保険にファミリーバイク特約を付帯する方法が一般的で、保険料も比較的安価に抑えられます。自動車保険に加入していない場合は、原付バイク単独で任意保険に加入することも可能です。

保険料は運転者の年齢や補償内容、等級などによって変動しますが、複数の保険会社を比較したり、一括払いにしたりすることで安く抑えられます。

原付バイクを安心して利用するには、補償が限定的な強制加入の自賠責保険だけではなく、補償が手厚く自身に合ったプラン選びができる任意保険の加入を検討してみてください。

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